年末年始はChampagneを楽しむ機会が多かったが、今シーズンのハイライトがSalon 2013だ。Salonは創業者の Eugène-Aimé Salonが、個人で飲むための私的なChampagneとして1905年に作り始めた。Côte des Blancsの単一のクリュLe Mesnil-sur-Ogerで栽培された Chardonnayが、最高レベルで収穫できたときのみ作るBlanc de Blancsで、通常6万ボトルほどしか出荷されない。ちなみにMoët & Chandonは、2021年度6680万ボトル出荷している。20世紀にはわずか37ヴィンテージのみ、2013年は最新リリースとなる。 2013年のCôte des Blancs地区のChardonnyは、しっかりと熟し酸度も高いものが収穫されたという。グラスに注ぐとふわりとした細かい泡のムースが現れた。クリアで薄いレモン色。香りはまずレモン感が感じられたが、フレッシュなレモンというよりもレモンコンフィのように繊細な感じ。続いてエルダーフラワーのような白い花や少しミントも感じられた。口に含むと繊細なシトラスとハーブが混ざったような爽やかさの奥に、優しいブリオッシュの風味が現れる。最後には、上質なChablisにあるような塩味を伴ったミネラル感が感じられた。泡、香り、風味すべてが繊細で上品な印象を受けた。さて、SalonのChampagneにはならなかったブドウで作ったChampagneは、Delamotteとして販売されている。比べてみようと思いDelamotte Blanc de Blancsを用意した。Salonと並べて見たところ、色はかなり淡い透明感のあるイエロー。泡も細かく美しい。レモンの香りから始まり、白い花、ブリオッシュ、ミネラルとSalonと同じような作りだと思った。ブレンドを駆使して、良いChampagneを作っているのだろう。Delamotteの方がシトラス感が高く、よりすっきりとした飲み口。価格が約20分の1ということも考慮すると、繊細でエレガントなBlanc de Blancsをより気軽に飲むには十分な良い選択だと思う。Champagneとチョコレートの組み合わせが好きなので、シトラス系フレーバーのガナッシュと2本のChampagneを合わせて比較してみた。Salon の方が繊細でありながらもよりストラクチャがしっかりしているので、チョコレートには合うと感じた。Moët Impérialも開いていたので試してみると、こちらの方がぴったりだっと。同じBrutでもMoët Impérialの方が甘味を感じるからかも知れない。デザートだと、Salonにはフレッシュなあまおうやベリー系ムースのケーキとの組み合わせが好みだった。

評価(5点満点)

Salon 2013 Blanc de Blancs   4.8点

Delamotte Bland de Blancs   4.8点

Bergamotの風味が麗しいCountess Grey Truffles

安定のMoët & Chandon

Wittamer Miroir CassisはChampagneをお伴に

投稿者 Gen