Comtes de Champagne /シャンパン伯爵、名前も素晴らしいけれど、このどっしりとしたボトル、貫禄あふれるシャンパンだ。これはChardonnay 100%でつくられたBland de Blancsで、Grands Crusの畑で特に高品質なブドウが収穫された年のみにつくられるVintageもの。そのブドウのthe ‘cuvée’と呼ばれる一番搾りの果汁のみが使われる。発酵が終わったChampagneは、少なくとも10年、地下18メートルにあるセラーでじっくりと熟成された後出荷される。1951年に出版されたJames Bondの第一作Casino Royaleで、Ian FlamingはBondに “Give me a Taittinger Blanc de Blancs…It isn’t very well known, but it is the best champagne in the world. “と言わせている。カッコいい。ということで、栓を開ける前から楽しい。さて肝心のワインのお味は。金色がかった濃いめのイエローに細かい泡が美しい。香りはまず広がるレモン感、レモンと言ってもフレッシュな果汁というより砂糖漬けレモンのような濃厚な甘味を伴った香り、グレープフルーツのさっぱり感と白い花の甘さも。ブリオッシュの香りもはっきりと感じられる。口に含むと、香り通りのレモンの爽やかな香りと蜂蜜やスイカズラの甘さ、sur leeが重厚さみ加えていて、石灰のようなミネラル感や酸味も感じられる。色々な要素がバランスよく絡まったChampagneだ。2012年のVintageの評価が高いのもうなずける。
評価（5点満点）
Comtes de Champagne Blanc de Blancs 2012 4.8点