久しぶりのRioja、どんなワインかちょっとおさらい。19世紀末のPhyolloxeraでブドウを失ったBordeaux のワイン醸造家達が、新天地を求めてRiojaにやってきた。彼らは土着のブドウTemplanilloを使って、Bordeauxスタイルのワイン作りを始めた。つまりRiojaは、洗練された醸造技術を持って作られてきたワインということになる。今回のワインは2010年もののRioja Reserva。Reservaは、36ヶ月の熟成、そのうち12か月樽、ボトル6ヶ月での熟成が最低限と規定されている。色味はディスクがオレンジがかったガーネットで、透明感がありじっと見ていたくなるほどきれい。香りは、ブラックチェリー、赤い薔薇、 スパイスのクローブ、レザー感もある。口に含むと香りともに、酸味とミネラルを感じるスムースな飲み口、キリッとしたタンニンが心地よいロングラスティング。複雑な作りと15年の時間を感じさせないフレッシュな味わい、完成した今飲んでおいしいワイン。でもまだまだ熟成するのだろう。深みがあるが重たくないエレガントな正にヨーロピアンスタイル。タパス風の料理と合わせたが、イベリコ豚の生ハムとの組み合わせは間違なしだった。

評価(5点満点)

2010 R. López de Heredia Rioja Reserva Viña Tondonia 4.8点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine Sake Diploma