Geverey-Chambertin村 は、Bourgogne の Côte de Nuitsの北部に位置するPinot Noirの生産地だ。Chambertin-Clos de Bèzeなど9つのGrand Cru で知られている。過去にはGeverey-Chambertinと名はついているだけで尊重される質の悪いワインも出回っていて、注意が必要なエリアだったが、最近は全体的に今までになく高品質な、エイジングに耐えうる良いワインが生産されているとのこと。今回のワインは村名レベルのもの。グラスに注いで少し置いておいたら、カシス、ブラックベリー、ブラックチェリー、華やかな薔薇の凝縮した香りが広がってきた。すでに幸せな気分。鼻を近づけると熟したベリー達と薔薇に続いて、リコリス、バニラと樽の木の香り、最後にカラメルとタバコの葉を感じる。2019年のワインだが、しっとりと落ち着いてなめらかでスムースな飲み口になっている。心地よい酸味があり、食事と合わせて楽しみたい。いつものバターソースチキンがより美味しく頂けた。思えば、Chambertinの名を畑の名前の前に置くことを唯一許されたChambertin-Clos de Bèzeも、ひと昔前はこのワインよりお手軽に手に入った。村名レベルでも十分美味しいが、2本並べて飲み比べてみたい。
評価(5点満点)
Gevrey-Chambertin Clos de la Jusice Pierre Bourée Fils 4点