Radici Taurasi Riserva 2016は、2023年度Wine Spectatorのトップ10リストの第5位に選ばれたワイン。イタリア Campagna州のTaurasi DOCGは、 Avellino地区で生産されたAglianicoを85%以上使うという規定があるが、その多くは100%Aglianicoで作られているという。Aglianicoは、Nebbioloと Sangioveseに並ぶイタリア3大ワインブドウ品種のひとつのに数えられる。 熟成期間は3年でそのうち1年以上は樽熟成、Riservaになると熟成期間4年で18ヶ月以上の樽熟成が必要だ。今回のワインは経年8年でエッジがオレンジがかっているが、透明感のあるガーネット色をしている。Merecationが7日から8日程度と比較的短いため、色の抽出が少ないのだろうか。まずスミレや芍薬などの花の香り、ミントのアクセントの後にカシスやブラックベリーが現れ、樽の香りが漂う。口に含むとしっかりとした酸味があり、タンニンの苦味も感じられるがミネラル感を伴うためか、なめらかでさらりと飲める。もう少し保存しておいたらもっと複雑な味わいが期待できるのだろうが、今飲んでも十分楽しめた。今回はビーフステーキと合わせたが、肉の油をすっきりとさせるいい役割を果たしていたと思う。

評価(5点満点)

Radici Taurase Riserva 3.5点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine Sake Diploma