SauternesのメインのブドウSémillonは、皮が薄く貴腐ワインに向いている。酸味を加えたり、風味を整えるためにMuscadlle やSauvigon Blancを加えることが多い。今回の2本にも3種のブドウが使われている。まず、Sauternes RieussecのセカンドにあたるCarmes de Rieussec から試してみる。レモンがかったゴールド色。オレンジフラワー、レモン、オレンジの香り。味わいはレモンピールの苦味も感じる。開けた日はすっきりとした酸味でちょっとSauternesとしてはさっぱりしていると思ったが、2日目に飲んでみると、マーマレードのような苦味のある甘みがしっかりと出てきて別物にかわった。フルボディでハチミツやキャラメル感がある。

続いてSauternes Rieussec。色はゴールドでディスクも厚い。濃厚さが目にも伝わってくる。ジャスミン、アプリコット、濃厚なハチミツの香りに樽の木の香りが心地よい。味わいは桃のシロップづけのような甘さに粘度を感じ、バニラの香りとカラメル感が残る。しかし酸味があるので甘いだけではなく、スムースに飲める。かなり長く甘い味わいが残るロングフィニッシュ。Carmes de Rieussec の方がさっぱりしているが、十分においしいスウィートワインだと思う。特に2日目は味わいが深まってより良い感じになったので、お手軽にSauternesを味わう選択として悪くない。

評価(5点満点)

Carmes de Rieussec   3.8点

Sauternes Rieussec   4.0点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine Sake Diploma