フィレミニョンのステーキに合わせて、California産のPinot Noirを開けることにした。このワインは、CaliforniaのBien Nacidoを訪ねた時に購入したもの。当時ワインクラブの会員だったので、新リリースワインの試飲会に招かれ、リラックスした雰囲気のなかでワインとバーベキューを楽しんだ。Bien Nacidoの広大な敷地の畑ではそれぞれの土壌に合う様々な品種の上質なブドウを育ているが、Estateプログラムとして、特に厳選した区画のブドウを使って独自のワインを作っている。

さて今回のワインは、Bien Nacido Estateワインの中でもBlack Labelのもので、創業者一族が特にこだわりをもって作っているものだ。まず外観、色はガーネットで心持ちオレンジがかっている。香りはダークチェリー、クランベリーにミントのニュアンス、続いて樽とブラックペッパーのアクセント。酸味もしっかりあり、CaliforniaのPinotではエレガントなタイプ。ミディアムボディでアルコール表記は14%だが、アメリカでは14%以上のワインの場合1%の誤差は認められているので、大抵1%は高いだろうと見込んだ。評判からエイジングで良くなっていくワインらしいが、個人的にはまだフレッシュさを保っている今が飲みどきだと感じた。フィレミニョンとの相性は良く、肉の脂をスッキリさせ同時にお互いの旨みを引き出していた。食事の後、ダークチョコレートと合わせてみたら、これがピッタリ。カカオの苦味とワインの酸味の相乗効果かわからないが、甘みが感じられた。チョコレートは、甘いワインと合わせるのが王道と思っていたので意外だった。

評価(5点満点)

Bien Nacido Estate Pinot Noir : The Captain 2019   3.8点

投稿者 Gen