毛蟹の甲羅盛りと合わせて3種の白ワインを試してみた。まずは、オーストラリア西部 マーガレットリバーの Leeuwin Estate Chardonnay 2020 Art lable シトラスの香りとくちなしの花の華やかさ、続いてオーク樽からのバニラの香りが長く続く。間違いなくしっかりと作られた良いワイン。毛蟹と合うか?前半のシトラスのさわやかさとむき身は合うようだが、オークを感じる部分が蟹の風味を圧倒してしまうように感じた。蟹自体より酢やポン酢の風味のせいもしれない。次に、先日開けたRiojaのTempranillo Blancoを試してみる。Demeterのビオワイン。まずレモンの香り色もレモンイエロー、レモンピールの苦味も。白い花とスパイスの刺激も少し感じる、スワリングするとはちみつのような甘みも出てきた。別段組み合わせとして悪くは無いが、食材とワインの相乗効果があるというほどでは無い。アロマティックなものはどうかなということで、チリのSauvignon Blancを開けた。Sauvignon Blanc らしいグリーンの香り、さっぱりした酸味。これが3本の中ではいちばん合っていると思うが、ベストペアリングという感じでもなかった。番外編として日本酒を試した。大吟醸の山田錦100%滋賀県の藤樹。開けてから時間が経ってしまったので、すっぱい酸味が出てしまってはいたが、やはり日本酒には甘みを強く感じる。この強さが蟹味噌の後味のくせを無くしてさっぱりするように思ったが、せっかくの後味を無くしてしまうとの意見もあり、これは好みの問題だろう。しかし、日本酒と料理の関係は、ワインのようにマリアージュとして考えるのではなく、料理の旨みや味付けの濃さをマイルドにしたり料理の臭みを消すことを目的とするので、間違えではなかったとも言える。今回はベストペアリングは無かったが、次回は毛蟹とChampagne, Rosé, Chablis, Rieslingなどを試してみようと思う。
評価点(5点満点)
Leeuwin Estate Chardonnay 2020 4.8点
Quereu Sauvignon Blanc 2023 3点
Antonita Punuelos Baica Rioja Tempranillo Blance 3.5点