フランス・ローヌ渓谷北部に位置するHermitageは、わずか約300エーカーほどの畑から生まれる小規模ながら名高いアペラシオン。その名は、13世紀に十字軍から負傷して帰還した騎士がこの丘で隠者として暮らしたという伝説に由来するとされ、1937年にAOCとして正式に認定された。今回のワインは100%Marsanneの白ワイン。ラベルには”Ermitage”との表記、あれ”Hermitage”じゃなかった?と思って調べてみると、もともとは”Ermitage”なのだが、イギリスのワインバイヤーが発音しやすいように “H” をつけたという説があった。もちろん “Ermitage”ラベルのワインもHermitage AOC。 生産者のM. Chapoutierは、”Hermitage”と”Ermitage”という表記を使い分けていて、後者は特に区画を限定したキュヴェに使っている。
さてこのワイン、外観は淡いゴールドで透明感があり、輝きのある印象を与える。グラスからは洋梨やはちみつ、キャラメルを思わせるリッチで濃厚な香りが立ち上がり、時間の経過とともにバニラのニュアンスも現れる。味わいは香りの印象とは対照的にドライで、しっかりとした酸が全体を引き締めている。口中にはミントのような爽やかさが広がり、心地よい苦味がアクセントとなる。さらにミネラル感を伴った余韻が長く続き、上質なバランスと奥行きを感じさせる一本。
評価(5点満点)
Ermitage de l’Orée 2013 M.Chapourtier 4.7点
