Marc ColinはBourgogneに代々続くワインメーカーの家系、1970年にSaint-Aubinで自身のワイナリーを設立した。Saint-AubinはCôte d’Orの中では知名度こそやや控えめだが、ChardonnayとPinor Noirどちらも安定した評価を受けており、特にエレガントな白ワインの産地として知られている。Marc Conlinは、Bourgogne白ワインのスタイルを理解するうえでの優れたベンチマークのひとつと言える存在であり、現在は息子のDamian Colinが運営している。
グラスに注ぐと、光沢感のある淡いレモンイエローが目に入る。香りはレモンやグレープフルーツといったシトラスを中心に、白い花を思わせる爽やかで清潔感のある印象が広がり、甘さを前面に出さない抑制の効いたアロマが特徴的である。口に含むと、シトラス由来の生き生きとした酸が心地よく、レモンピールを思わせるほろ苦さが味わいに奥行きを与える。苦味と酸味のバランスは非常に良く、軽やかな乳酸のニュアンスが全体をやさしく包み込みながら、しっとりとしたミネラル感が余韻まで長く続いていく。
フードペアリングでは、鱸のポワレとよく合い、魚の繊細な旨味とソースのコクを、ワインの酸とミネラルが上品に引き締めてくれる好相性だった。

評価(5点満点)
Saint-Aubin 1er Cru La Chatenière 2023 4.5点
