California Central Coast ／Santa Maria Valley の冷涼な畑より — Chardonnay
Santa Maria Valleyの中でも特に冷涼な畑で育ったChardonnay。海からの風が一年を通して吹き込むエリアで、その影響がワインにもはっきりと表れている。現地で手に入れた一本だが、嬉しいことに最近は日本でも購入できるようになってきたようだ。
色調は、レモンがかった淡いゴールド。グラスに注ぐと、まず樽由来の香ばしさとバターの香りが立ち上がる。続いて、レモンやレモンピールのような柑橘の爽やかさ、アプリコットや白い薔薇の華やかなアロマが広がる。石灰石や潮風を思わせるミネラル感も印象的で、スワリングすると、これらすべての香りが調和してひとつにまとまる。口に含むと、レモンのような酸がまず広がり、続いて石灰質のミネラル、アーモンドのようなナッティなニュアンス、わずかに鉄っぽさも感じられる。そこにまろやかなバターの風味が重なり、後味にはクラッカーの塩味を思わせるようなニュアンスが残る。
香りや味わいの各要素がよくまとまり、冷涼産地らしいシャープさと、樽熟成による奥行きを兼ね備えた、エレガントなChardonnayだ。
評価（5点満点）
Solomon Hills Estate Belle of the Ball Reserve 2019 4.5点
tosh