MeursaltのあるCôte de Beauneは主に白ワインで知られる地域だ。8つあるGrand Cruのうち7つが白ワインのみでCortonのみ赤ワインを主に生産している。MeusaultはGrand Cru ではないが、独自のMeursault AOCがあり、Premier Cruを表示を認められている畑もある。今回のワインの場合ラベルを解読すると、Meursalt AOCのLa Piece Sous le BoisというPremier Cru レベルの畑で育てたChardonnayで作ったものだということになる。さらに読み進めると、生産者Paul Pernot et Ses FilsはGivrey Chambertin村にあり、そこで作られて瓶詰めされていると分かる。 フランスワインは、私のような一般ワイン好きにも知識を求めてくるので手強い。さてこのワイン透明感のある少し濃いめのイエロー。まだ冷えた状態だったせいか、予想した果実や花の香りはあまり感じず、まず樽のオークやバニラの香りが全面に出た感じだった。時間が経つと、レモンピールの香り、萎れかけたばらのニュアンスがでてきた。口に含むとシトラス感があるが、強く出るのはやはりオーク、バニラに加えてハチミツやカラメル、butterlyになるところをシトラスでさっぱりとさせた感じの飲み口。ミネラルとドライ感があり、バニラの香りが続くロングフィニッシュ。後日残っていたワインを飲んだら、樽感とアルコールが強く感じられ、もうおいしく飲めないと思った。シャインマスカットがあったので、試しに合わせてみた。最初はワインの苦味が強く出て合わないと感じたが、喉元でワインの香りと、シャインマスカットがお互いの香りを引き出した。アルコール度は、13%。
評価(5点満点)
Paul Pernot et Ses Fils Meursault 1er Cru La Piece Sous le Bois 2015 3.5点