ようやく暑さもピークを過ぎ、朝晩は涼しさも感じるようになった。お楽しみのChablis Gran Cruを開けてみることにした。たまたま同じワイナリーで作られたPetit Chablisもあったので飲み比べてみる。まずはPetit Chablisから。色は透明感のあるレモンイエロー、爽やかなレモンやライムのシトラスとアーモンドの香り、口に含むとシトラス感に加えて白桃やスイカズラなどの甘さも感じる。ミネラルを感じるフィニッシュ、余韻は短めでスッキリとした後味。Gran Cruの方はPetit Chablisよりも若干濃いめの色目。レモンの香りがより濃厚でレモンカードに近く、桃や花の香りはより深みがあるように感じられる。味わってみると、Burgandy のChardonnay を凌駕するとも言われる、カリフォルニア KistlerのChardonnayを思い出した。クリーンでスッキリしたシトラスと百合の花、オークの香りと石灰が調和し全体を引き締めている。Petit Chablis より濃厚ではあるが、決して重いワインというわけではない。ちなみにこの2本のボトル見た目は同じだが、厚みが全然違う。Gran Cruは熟成を意識してボトルを選んでいるのだろう。Prieuré Saint Cômeは、クラッシックなChablisをリーズナブルな価格帯で提供しているようだ。Chablis でもGran Cru は厚みを感じるので、Burgundy のChardonnayに近いのではないかと想像する。BurgundyのGran Cruはなかなか手が出ないが、いつか飲み比べてみたい。
評価:5点満点
Prieuré Saint Côme Chablis Gran Cru Valmur 3.8点
Prieuré Saint Côme Petit Chablis 3.5点