Bien Nacido Vineyardは、カリフォルニア州セントラルコーストのSanta Barbaraから車で約60分のところにあるSanta Maria Valleyに位置する。Santa Barabara Countyで最も歴史のある葡萄畑の一つであり、カリフォルニアのワイン愛好家にとって大変重要な葡萄畑である。特にPinot NoirやChardonnayなど冷温気候の品種の評判が高く、カリフォルニアのGrand Cruとも呼ばれている。その葡萄は、多くのワイン醸造家から要望されており、Au Bon ClimatやCaleraなどのワイナリーがBien Nacido Vineyardの葡萄を使ったワインを作っている。今回は、Bien Nacido Vineyardを所有するBien Nacido Estateが作った2020年のPinot Noirを開けてみた。

グラスに注ぐとワインは濃いガーネット色をしている。鼻を近づけると乾燥させた薔薇の花弁の様な香りがする。その香りの中には、甘さと酸味を感じることが出来る。ワインを口に含むとフルーティーで程よい酸味と滑らかでPinot Noirらしいタンニンを感じる。石灰岩を砕いた様な鉱石系の味も微かに感じることが出来、比較的長い余韻も感じることが出来る。実は一年前にリリースされたばかりの同じワインを飲んだが、その時よりも美味しくなっているような気がした。あと数年経っても美味しく飲めるとお思う。今回は、鶏の胸肉をフライパンで焼いたものにバターソースを付けたものとワインを合わせてみたが、相性は抜群であった。あっという間に二人で1本開けてしまった。約$60で購入したが、この味ならお買い得な値段だと思う。

評価 (5点満点)

4.5点

投稿者 tosh