トスカーナといえばSangioveseを使った赤ワインが思い浮かぶ。Chianti DOCGも最低限でも70%はSangioveseを使うと規定されている。その他のトスカーナのDOCGにも、Sangioveseの使用比率の規定があるが、分かりにくいことにSangioveseは村によって違う名前で呼ばれていることがある。今回のワインBrunello di Montalcinoは、100%Brunelloで作られるのだが、BrunelloはSangioveseのローカル名だ。その他にもSangioveseは、MontepulcianoではPrugnolo Gentile、ScansanoではMorellinoと呼ばれていてそれぞれ、Vino Nobile di Montepulciano DOCG、 Morellino di Scansano DOCGのメインのブドウとなっている。色は明るいルビー。香りはチェリー、ラズベリー、ストロベリーなどのベリー、オレンジピールに続く。バルサミコ酢のような甘みを感じる酸味と紅茶のような苦味。口に含むとフルーツ感がまず広がるが、酸味とタンニンが味を引き締めるミディアムボディで余韻は長め。今でも完成しているが、まだまだ熟成が期待できると思う。食事に合わせて楽しみたいワインで、今回はシンプルに焼いたステーキと合わせたが良くあっていたと思う。

評価(5点満点)

Val di Suga 2019 Brunello di Montalcino 4点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine Sake Diploma