好きなお酒はワイン、時々ビール、梅酒という私だが、日本のお酒である日本酒・SAKEに興味が湧いてきた。日本酒はお屠蘇くらいしか飲んだことが無く、料理用にカップ酒を買うくらいだった。ゼロからのスタートで手っ取り早く確実に学ぶための方法として、「酒ディプロマ」という試験を受験することにし、日本酒の基礎とテイスティングを勉強した。勉強を初めてから合格までの8ヶ月、日本酒の歴史と醸造、様々な種類の日本酒の味わいなど、未知の分野を学ぶのは楽しかった。結果的には、やはりワインの方が好きだと再認識したが、日本酒の楽しみ方も覚えたので、これからもたまには飲んでみようと思う。そんな折、十四代は、日本酒が特に好きでなくても、抜群に美味しいと思える特別なお酒だと聞いた。しかし入手が困難で、特別なルートでないと定価購入できず、ネット通販などで高額で購入するか、置いている飲食店を探して飲むしかないとのこと。それを聞いて好奇心が高まり、ネット通販で300mlの小瓶を手に入れた。十四代には色々な種類があるが、購入したのは、十四代 特吟 生貯蔵酒。タイプとしては純米大吟醸酒で、瓶詰め前に一度だけ火入れしたもの。冷蔵庫に保存し早めにお召し上がりください。と表記されていて、フレッシュさが売り物らしい。香りはいわゆるフルーティさが際立ち、大吟醸らしい青いリンゴ、白桃などの甘さとスイカズラの花、米由来の上品な上新粉の香りも感じられた。飲み口はさっぱりしているが、厚みがあり心地よい余韻も残る。確かに完成された飲みやすい日本酒だと思う。一種類しか飲んでいないので断言はできないが、これで無くてはという特別感があるお酒とは感じなかった。思い出したのは、テイスティングで試した南部美人 純米大吟醸だった。華やかな香りとまろやかさがあり、コクはありながらすっきりと飲めたので、日本酒が苦手な人でも飲めそうだなと感じた。こちらも日本酒としては高価で、JALのファーストクラスで提供されていたとのこと。2本並べて比べてみないとわからないが、同じ系統の日本酒なのではないかと思う。

評価(5点満点)

十四代 特吟 生貯蔵酒  4点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine Sake Diploma