Bourgogne-Côte d’Or Cuvée Prestigeは、2017年に制定され、2019年のヴィンテージから販売が開始された比較的新しいAOCだ。このアペラシオンは、DijonからMarangesにかけての地区をカバーし、Côte de BeauneとCôte de Nuitsに見られるいわゆる厳選された”Côte” と呼ばれる丘陵地帯を対象としている。厳密には新しいAOCというよりも、AOC Bourgogneの中でより優れたテロワールを持つ地域を指し示す位置付けであり、AOC Bourgogneのワインよりも品質の高さが期待される。実際、価格もおおよそ2割ほど上昇している。

このワインCuvée Prestigeは、Bourgogne-Côte d’Or内の複数の畑で収穫されたPinot Noirをブレンドして作られている。色調は明るいルビーレッドで、まだ若さを感じさせる紫がかかっている。香りは、いちご、ラズベリー、ブラックベリーなどのベリー系の果実香が豊かに広がり、奥からは木の香りがほんのりと現れる。飲み口はミディアムボディ、若くフレッシュで爽やかな印象で、深みはまだ十分に感じられなかった。

次の日に飲んでみると、香りや味わいは確実に深まっており、少し寝かせることでより複雑さが増すだろうと思った。まだ飲み頃に達していない可能性が高く、もう少し熟成させてから飲んだ方が良かったかもしれない。

評価(5点満点)

Domaine Philippe Charlopin Parizot Bourgogne Côte d’Or Rouge Cuvée Prestige 2022 3.5点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine / Sake Diploma