Denis Durantouは1985年からワイン造りを手がけていて、Pomerolのトップワインメーカーと行われたブラインドテイスティングでも、勝るとも劣らない評価を得ている造り手だ。4.2ヘクタールという小規模な畑には樹齢40年を超える古木が植えられ、程よく熟したぶどうのみを丁寧に収穫。過度な技術に頼ることなく、恵まれた土壌とテロワールの個性を素直に表現する、伝統的なワイン造りを貫いている。品種構成はメルロ85%、カベルネ・フラン15%。
外観は紫がかったガーネット色で、わずかに澱が見られるものの、透明感のある美しい印象を与える。香りには熟したブラックチェリーやブラックベリーが広がり、紫色のバイオレットを思わせる高貴な花のニュアンスが重なる。そこに、かすかな皮革の香りや樽由来の要素、鉛筆を思わせるミネラル感が加わり、奥行きのある複雑さを感じさせる。
味わいは干した赤い果実やドライフラワーを思わせ、枯れてなお微かに残るような繊細な余韻が印象的だ。酸味は主張しすぎることなく、タンニンのほろ苦さとのバランスも良好。単独でじっくりと味わっても十分に楽しめる完成度を備えている。食事との相性では、牛肉の赤ワイン煮と非常によく合った。
評価(5点満点)
Chateau L’Eglise-Clinet 2016 Pomerol Denis Durantou 4.5点
