Joseph Drouhin は、手に入れやすく気軽に楽しめる一方で、品質において安心感のあるBurgogne生産者という印象を持つ造り手だ。1880年にBeauneで創業し、ドメーヌとネゴシアンの両面からワインビジネスを展開してきた。Burgogne最大級のドメーヌを所有し、その畑の中には Musigny や Clos de Vougeot といったGrand Cru、Clos des Mouches をはじめとするPremier Cruも含まれている。1988年には本格的にオーガニック農法へと移行し、2007年以降はすべての畑でビオディナミ農法を採用。土着酵母を使用し、土地の個性を素直に映し出す自然なワイン造りを続けている。また、アメリカ・オレゴン州には Domaine Drouhin Oregon を所有し、Pinot NoirとChardonnayの栽培と醸造も行っており、Bourgogneスタイルを新世界でも表現している。
まずテイスティングした Mâcon-Villages Chardonnay は、光沢のある美しいゴールドの色調が印象的。香りにはレモンのシトラスの爽やかさや、青リンゴのさっぱりとしたニュアンスがあり、そこにやさしい白い花の香りと濡れた石を連想させるミネラル感が重なる。口に含むと甘さは控えめで、果実味とフローラルな要素がバランスよく広がり、フレッシュで心地よい酸味とミネラルが後味を引き締める。レモンを絞った鯵のフライと合わせると、ワインの酸とミネラルが料理の旨みを引き立て、相性が良かった。
続いて Bourgogne Pinot Noir は、透明感のある明るいルビー色。香りにはいちごやラズベリーといったフレッシュな赤いベリーが前面に現れ、ほのかにバニラのニュアンスも感じられる。味わいも香りの印象そのままに赤い果実が広がり、そこに酸味とほろ苦さが加わることで、ドライで引き締まった印象を与える。食事と合わせてこそ魅力が際立つタイプで、Bourgogneらしいエレガントさを感じるPinot Noirだ。豚しゃぶにもクリームソースのカニのパスタとよく合い、意外にもパルミジャーノ・レッジャーノとの相性も良く、ペアリング可能性を追求したくなる一本だった。
評価(5点満点)
Joseph Drouhin Macon-Village 2022 3.8点
Joseph Drouhin Pinot Noir 2022 4点
