今回のシャンパンはサーモンピンクの色合いが美しく、グラスに注ぐときめ細かな泡が静かに立ちのぼった。香りはフレッシュないちごを主軸に、赤いバラの花びらのような軽やかなニュアンスが広がり、そこにユーカリの爽やかな香りがほのかに寄り添う。全体として透明感のある香り立ちで、清涼感と柔らかい華やかさを併せ持つ。口に含むと、いちごやみずみずしい梨の果実味が広がり、優しい酸味がハーブのようなニュアンスを伴ってバランスよく伸びる。ブレンドされた赤ワイン由来の穏やかな渋みが奥行きをもたらし、Sur Lees による深みとミネラル感が余韻を引き締める。軽快さと複雑さが共存した味わい。
今回用意したレモン風味の料理やチョコには合わない感じだったったが、酸味が甘さを引き立てたのか、葡萄やナッツとの相性は悪くなかった。
評価(5点満点)
Champagne Chartogne-Taillet Rose Brut 4点
