Alsaceワイン第2段、今回のワインは「Nature」。できるだけ人の手を加えず、自然な造りを追求したビオ、ナチュラルワインだ。生産者のStéphane Bannwarthは、グルジアの伝統的な土壺「クヴェヴリ(qvevri)」を使った古代製法にも力を入れていて、彼のセラーにはこの壺専用のスペースがあり、地中に埋めてワインを熟成させている。こだわりを持った生産者であることがうかがえる。

Edel NatureのブレンドはAuxerrois、 Gewurztraminer、 Pinot Gris 、 Sylvaner、Pinot Blancという構成。グラスに注ぐと、オレンジワインのような黄金色が目を引く。ライチ、パイナップル、りんご、白桃、オレンジピールといった甘く華やかな香りが広がり、最初はまるでデザートワインのような印象を受ける。ただ、口に含むと印象ががらりと変わった。想定した甘さはなく、ドライでしっかりと酸もあり、レモンのようなシトラス感が心地いい。アルコール度数は13.5%と思ったよりやや高めだが、さらりと飲めて重たさは感じない。極めて個性的なワインだが気に入ったので、Stéphane Bannwarth氏の作る他のワインも試してみたい。

評価(5点満点)

EDEL Nature 2023 Vin D’Alsace  4点

投稿者 Gen

Certified Specialist of Wine / Sake Diploma